令和2年度施政方針

―はじめに―

 令和2年第1回野木町議会定例会の開会にあたり、令和初となる私の町政にあたる施政の方針を申し上げます。昨年5月に元号が「平成」から「令和」に変わり、1年近くが経過しました。振り返りますと、令和の幕開けを寿(ことほ)ぐとともに、台風19号による周辺自治体での大きな被害を思い起こしますと、大変複雑な気持ちにもなる元年であったと感じております。
 幸い野木町は、台風による大きな被害は免れることが出来ました。これもひとえに町民の皆様および議員の皆様の災害対応への力強いご尽力とご協力があったからであります。皆様が、ワンチームとなって取り組んでくださった結果であり、この場を借りまして心より感謝御礼申し上げます。
 それでは令和2年度の町政運営の基本方針を申し上げます。

―町政運営の基本方針―

 国では、令和2年度の先行きについて、経済では引き続き、緩やかな回復が期待されるものの、消費税率引上げ後の手控え感は否めず、厳しい財政状況の下、成長戦略により、健全化を図るとしています。また少子高齢化に立ち向かい、皆が生きがいを持って活躍できる一億総活躍社会の実現に取り組むこととしております。自然災害からの復興や国土強靭化、地方創生、地球温暖化など重要課題へ力強く取り組んで、令和の新しい時代を切り開いていくとしております。
 町の行政指針は、将来像である「水と緑と人の和でうるおいのあるまち」の実現であり、「やさしさと安らぎに満ちた明るいまち」をモットーに、自然が多く残る環境の中で、心豊かで文化の薫り高い町を目指すこととしています。
 そのためには町民、議会、行政が協力し連携を図るとともに、引き続き「安全・安心のまちづくり」「少子高齢化対策」「町の活性化策」の3重点施策を中心に行政運営を行ってまいります。
 本年は第8次野木町総合計画前期計画の最後の年でございますので、前期計画の集大成として着実に施策を実行していきたいと思っております。また今年度策定します後期計画では、前期計画を検証しつつ、時代に即した考え方や事業を取り入れるとともに、世界的目標でありますSDGsや、5Gなどの情報通信技術への取組みも盛り込んでいきたいと思います。
 さらに総合戦略につきましても、人口減少問題の解決に向けた施策の検討を加えて、明るい町の将来を見据えた計画となるようにしてまいります。

 また、町でも国土強靭化地域計画に基づき、自然災害に対する防災・減災の意識を強く持ち、強化策を展開して、安全・安心なまちを創り上げてまいります。さらに、時代の大きな変化に即応し、情報化社会に対応できるように専門の係を設置しようと考えております。
 今後しばらくは、町も厳しい財政状況が続きますが、柔軟性をもって、効率的な財政運営を心がけると共に、常に町民の視点に立ち、町民との協働事業を優先して進めてまいります。町民の皆様と町職員とが一体となって、よりよい町づくりを推進し、すべての町民が野木町民であることに誇りが持てるような町を創りあげていきたいと思います。

 町ではこれまでも、「子供は町の宝」と考え、社会保障や福祉,教育においては優先的に、その環境を整えて参りました。さらに福祉では特に国の動向に沿い全世代型に変換して切れ目のないきめ細かな支援を心がけてまいります。
 また、令和2年度に予定していました野木第二中学校の校舎のトイレの洋式化とエレベーターの設置、佐川野小学校と新橋小学校及び野木中学校の校舎のトイレの洋式化については、前倒して令和元年度の補正予算の事業と致しました。

 さて、野木第二工業団地の造成が完成し、現在進出企業の一部で工場の建設が開始されていますが、他の企業も順次工場の建設が始まっていく予定であります。これらは、雇用を生み出し、町の活性化と安定的な財政の基盤づくりにおおいに寄与するものと、期待しております。
 古河市と進めております新4号国道アクセス道路や県が事業主体であります都市計画道路3・4・7号小山野木線は工事が着実に進んでおり、皆様の目から見てもわかるようになってまいりました。完成には、もう少し時間がかかりますが、この2つの道路が開通しますと、交通の流れが大きく変化し、町民の皆様の利便性がさらに向上するとともに、新たな経済の流通が生じて、活性化が図れることと思っております。

 野木町の財政ですが、これは全国的に同様ではありますが、社会保障経費など義務的経費が大きく増加しております。このため、経常経費の節減に努めるとともに、投資的経費では、やるべき事業の優先順位を決めて予算を組んだところです。また、限られた予算ではありますが、町民の皆様との協働によって満足度が高まる事で、この町への愛着度がもっと増すように配慮しました。
 わが町は栃木県の南の玄関口であり、県内では一番小さな自治体ですが、約2万5千人の人口を擁し、住宅地と農村、工場地区、山林、河川等がバランスよく配されている町です。町内のこのバランスの良さは、大切な町の資源ですので、これからも崩すことなく守っていきたいと思います。
 この東京近郊の中でも自然の多く残る野木町には、幸せ呼ぶ縁起の良い鳥、フクロウが毎年営巣して愛されていますので、福を呼ぶ「招福の町」としても今後もアピールしていきたいと思っています。

 それでは、令和2年度の中心施策である3重点施策の主なものを申し上げます。

―令和2年度の重点施策―

(1)安全安心のまちづくり

 昨年10月の台風19号では、思川が急激に増水し、堤防からの越水あるいは堤防が決壊する恐れがあるとして、関係住民の方々に「避難指示」まで発令いたしました。幸いにも、結果的には越水も決壊も起きず、幾分かの農業被害はあったものの、それ以外の大きな被害はありませんでした。
 これも、町民の皆様の災害に対する意識が高く、速やかに避難していただいたこと、そして台風襲来の1週間前に実施しました「全町避難訓練」も役に立ったものと認識しております。
 このような大雨災害対策として、逆川排水機場の耐震補強工事を実施推進いたします。また友沼川西地区の水防拠点整備事業を順々と進めるとともに、思川堤防強化策を一層強力に推進してまいります。避難所となる小中学校体育館には、避難者が、災害情報をいち早く得られるよう、テレビのアンテナを設置いたします。
 さらに国でも町内の水害対策として、思川右岸の堤防拡幅強化の推進や思川左岸の堤防築堤に取り組んでいただけることになっておりますので、町も連携して協力体制を組んでいきたいと思っております。
 最近では、特に茨城県南部を震源とした地震が相次いで発生しており、大雨に限らず大規模な地震も含めた自然災害がいつ起こるかわかりません。このようなことから、野木町国土強靭化地域計画に沿って、安全・安心なまちづくりのためにも計画の早期実行に向けて進んでいきます。
 道路整備においては、通学路の安全確保を第一に考えて優先して進めます。特に若林地内の町道一級幹線5号線道路改良工事は継続的に行うとともに、町道二級幹線4号線(第一松原踏切)の拡幅工事についても昨年から着手しており、令和2年度中に完成する見込みです。

 また、災害時にも活躍し貢献していただく消防団の詰所の敷地にあります「火の見櫓(やぐら)」が老朽化により危険な状態ですので撤去し、ホースの乾燥塔を設置することで、消防設備の強化を図ってまいります。

(2)少子高齢化対策

 全国的に少子高齢化が進んでおり、いずれの自治体でも大きな問題となっております。そのため町では、総合サポートセンター「ひまわり館」を昨年4月にオープンし、多くの相談に対応してまいりました。これからも子育て中の若いご家庭の子育て支援、高齢世帯の方々の問題、あるいは貧困や障がい等、いろいろな相談内容にワンストップの窓口として対応してまいります。また、多世代間の交流や地域のリーダー的人材の育成、さらに健康増進のための様々な講座等で、健康寿命の延伸にも一役買えるようにいたします。皆様の積極的なご活用を期待しております。

 子育て支援策としましては、引き続き18歳までの医療費無料化や出産祝金、第3子以降小中学校等入学祝金支給を行ってまいります。また、多くの共働きのご家庭を支援するために、保育所、学童保育ともに待機児童ゼロを目指してまいります。さらに妊娠から出産、子育てまで、切れ目のない支援を行うために、昨年設置しました子育て世代包括支援センターも内容を充実させてまいります。
 学校教育部門では、引き続き町単独で非常勤講師、支援員、スクールカウンセラー等を加配し、子供一人ひとりの個性の伸長を目指します。また、現在のグローバル化社会に対応するため、中学生の海外派遣事業、ALT全校配置、さらには英検3級の受験料補助等、充実した英語教育の環境づくりを継続してまいります。給付型奨学金制度も継続実施いたします。

 また「きらりと光る読書の町」宣言にふさわしい読書活動を進めるうえで、学校図書館司書を引き続き全校に配置するとともに、図書購入費の増額、ブックスタート、ブックプラスワン事業を継続し、読書の町宣言にふさわしい環境づくりを進めてまいります。

 高齢者の皆様には、健康寿命の延伸や健康増進のために、各種教室や講習会を開催し、いつまでもお元気で、楽しくお暮らし出来ますように、しっかりサポートしてまいります。多くの人と触れ合うことが認知症の予防にもなるといわれておりますので、各地のふれあいサロンや老人クラブ等の活動を継続支援するとともに、「ひまわり館」での各種行事にもご参加いただけるように周知勧誘してまいります。また、一人暮らしや高齢者のみの世帯の方には、引き続き安全安心見守りネットワーク事業や軽度生活支援事業、外出支援事業等をご利用いただき、いつまでも社会性を失うことなく、自立性の高いお暮らしが続けられますように支援してまいります。高齢者への配食サービス、高齢者等のごみ出しサポート、町外の病院への高齢者通院時タクシー料金助成、高齢者等見守りキーホルダー交付などの事業も継続してまいります。現在の野木町があるのは、高齢者の皆様のご尽力の賜物であります。いつまでもこの町でお暮らしいただけるように、住みやすい環境づくりに努めてまいります。

(3)町の活性化策

 町では人を呼び込み、活性化を図るために今年もひまわりフェスティバルを開催いたします。大変暑い時期でありますが、ひまわりの里にふさわしい、素晴らしいフェスティバルとなるように企画してまいります。
 また、煉瓦窯オープン4周年と合わせてフラワーカーペット事業も実施いたします。煉瓦窯は町の重要な観光資源でもありますので、訪れるお客様へのサービス向上の一環として、ホフマン館にWi-Fiの環境を整えてまいります。四季折々のレンガ窯フェスタも継続します。また、産業祭も引き続き開催していきます。町民の皆様、各団体の皆様、そして行政が一体となり賑わいのあるイベントととしていきたいと思っています。
 また、野木町文化会館エニスホールが町直営となり1年が経過しようとしています。今後も町民にとって利用しやすい会館を目指すとともに、町の文化振興に役立つ施設として運営してまいります。

 農、商、工の活性化としましては、中谷土地改良関連事業、水稲種子代補助、中小企業融資策、企業誘致奨励関連事業等により、産業の振興を図ってまいります。さらに農業の後継者不足や不耕作地の問題は、町のおおきな課題でもありますので、引き続き農業の法人化や経営規模の拡大、そして新規就農者の育成等を進めて対応してまいります。

 次に、町民の皆様がいつまでも健康でいきいきと暮らせるよう健康タウン促進策としまして、“肺がん”と“大腸がん”の検診の際の自己負担ゼロを、今年度も継続してまいります。検診を受けた方は着実に増えており、自己負担がなくなったこともその要因と考えられます。がんの早期発見、早期治療に大変有効であることから、さらに多くの皆様に検診を受診していただけるよう工夫をしてまいります。
 さらに町の取組みとしては、特に令和4年度開催の「いちご一会とちぎ国体」で、野木町がハンドボール競技の会場となることから、その準備を着実に進めてまいります。
 さらに野木町に人を呼び込み、より多くの人に住んでいただけるように移住定住の促進策としてリフォーム補助を新設し、空き家バンクを一層充実してまいります。

 以上の3重要施策については、いずれも町にとりましては重要なものですので、確実に実行し町の発展に繋げてきたいと思います。

―予算編成の基本方針―

 次に令和2年度の「予算編成の基本的な考え方」についてご説明申し上げます。

 新年度予算案につきましては、歳入では法人町民税の税率改正などにより、町税は減少する見込みでありますが、国や県の補助金などを活用して財源を確保するとともに、歳出では事業の見直しを図り持続可能な予算編成といたしました。
 令和2年度一般会計予算(案)は、78億5,800万円とし、昨年度と比較して、4億6,200万円、約5.6%の減額としたところであります。野木第二工業団地造成事業が終了して、予算総額は減額となりましたが、継続的に3重点施策を推進するための予算組みとしております。
 また、4つの特別会計予算(案)の合計は、50億7,177万2千円とし、昨年度と比較して8億7,143万7千円、約14.7%の減額でございます。この大きな要因は、令和2年度より公共下水道事業特別会計と農業集落排水事業特別会計が地方公営企業法の適用となり、野木町下水道事業会計となるため、減となるものです。
 また、国民健康保険特別会計においては、被保険者数の減少等により減額となりますが、高齢化の進展に伴う医療費及び介護給付費の伸びにより、介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計が増額となります。
 新しい野木町下水道事業会計におきましては、地方公営企業法に則し、適正かつ堅実な経営を行ってまいります。
 また、水道事業につきましても、料金収入が安定しており、引き続き堅実な経営を維持してまいります。

 以上が令和2年度予算編成の概略でございます。なお、執行にあたっては慎重かつ細心の注意を払ってまいります。

―むすびに―

 現在の町の財政事情は、引き続き厳しい状況ではありますが、令和2年度もあらゆる工夫を重ねて、皆様の生活の利便性と安全安心の確保のために最大の努力をいたします。さらに予算の執行にあたっては最大限の効果が発揮できるように心がけてまいります。

 私たち野木町民の力と地域の限りない力を信じると共に、大いに誇りと自信をもって前に進んでいきたいと思います。子供たちの未来が輝かしいものとなるためにも、町民の皆様が心豊かに暮らせるためにも、各施策を確実に実現させなければならないと思います。「子育てしやすく暮らしやすい町」と言ったら野木町、とイメージできるくらいに、きめ細かな施策がそろっていますので、安心してこの町に暮らし続けてほしいと思います。教育行政の分野では全国的にも高い評価を受けています。子供たちにはその環境を十分生かして伸びていってほしいと思います。

 「キラリと光る読書の町宣言」をした町として、町民の読書活動や図書館活動の推進を図ります。また、盛んな社会教育をさらに推進して、生涯にわたって学習し活躍できる豊かな人生を送れる町づくりを進めてまいります。
 町民の皆様がいつまでも健康でこの町に住んでいただくためにも引き続き「健康タウンのぎ」を目指してまいります。

 最後になりますが、持続可能な野木町の実現のためにもSDGsの基本理念を尊重し、タイアップできる施策の実現を目指して、より良い環境の保持に努力してまいります。
 多様な価値が認め合えて、お互いが信頼し合えるような「やさしさと安らぎ満ちた明るい町」は行政だけでは実現できません。昨年の台風19号の時には町民の皆様とのワンチームが見事に作れたと思っております。今後も町民との協働による協働施策は重要と考えております。この町の生き残り策ともなると思いますので、町民の皆様との協働の体制をさらに促進していきたいと思います。今年も小さくてもキラリと光る野木町の実現のために、誠心誠意、町政にあたって参ります。

 職員一同、共に力を合わせてまいりますので、変わらぬご指導ご鞭撻の程をお願いいたします。

 以上、令和2年度の施政の方針を申し上げました。

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このページに関するお問い合わせは政策課 政策係です。

〒329-0195 栃木県下都賀郡野木町大字丸林571

電話番号:0280-57-4101

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