Vol.62 誰もが誰かの役に立つ存在に

6月末に関東町村会海外行政調査で、オランダ、ベルギーを訪問してきました。

オランダは、国土の約60パーセントが海抜ゼロよりマイナスの国で、海岸線の強靭な防潮堤と水門の厳重な管理の下で暮らしていることに、まず驚きました。山がなく平坦な地形は野木町と同じでしたが、土を掘り起こして高台を作り、そこに住む家を建てていった国の歴史を考えると、飛行機から見えた数多くのため池や湖は、掘った穴に水がたまった結果と分かり、たゆまぬ努力で国が出来上がったことがわかりました。海外への植民地開拓や鎖国時の日本へのアプローチなど、国土拡張への思いは強かったのでしょう。医療でのカルテやメス、またケンケン、オテンバなどのオランダ語が日本に多く残っているのも、深い縁を感じます。何か懐かしく故郷に触れるようでした。

ベルギーはオランダからの独立国で、九州程の小さな国ですがオランダ語、フランス語、ドイツ語の3つ、どれもが公用語でそれぞれの民族がともに誇りをもって緩やかに連携を図りながら暮らしている国です。しかしサッカーの試合でもお分かりのようにイザという時には強烈に団結します。滞在時には日本との試合前で、赤いTシャツ軍団が大勢で気勢を上げていました。

福祉部門では、オランダの「ケアファーム」を見てきましたが、全体としては、認知症、高齢者介護、障がい者等と分けるのではなく、ゆったりと包括的に受け入れていました。各利用者には仕事や役目を担ってもらい、働く場を提供する形で、国の補助が得られるということでした。しかし、決して生産性は期待していないので、一日ゆっくり好きな行動をとってもいいことにもなっていました。ポニーの係の方は進んでポニーを一生懸命ブラッシングしていましたし、牛の係は私に世話の仕方を見せて、やってみるように勧めるので恐る恐る試みました。

みんなの顔は優しく本当に幸せそうだったことを忘れることはできません。誰もがどこかに能力を備えており、何か役に立つことができる存在であることこそ、喜びであると思いました。

一人ひとりがそれぞれ自分らしく生きる素晴らしさを感じてまいりました。

2018年広報のぎ8月号掲載

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