冬の間寒さにふるえていた木々の芽も、かすかにふくらんで来て、春の鼓動が聞こえてくるようなこの頃です。
早いもので、去年の東日本大震災、3月11日から1年が過ぎました。この間私達はいろいろな事を考え、行動し、被災地支援に数々のご協力もいただきました。放射能の被害など、まだ解決できていない問題も多くありますが、復興への兆しは徐々に芽吹いて来ていると思います。
野木町では、人的被害もなく、比較的被害が小さくてすみましたが、この際、町の防災計画も見直さなければならないと思っています。皆さんが安心して住みつづけられる町づくりにまず向かわなければ、犠牲になれらた多くの方々に申し訳ないと思います。
阪神淡路、東日本と、この17年間で2度の大きな震災を体験したわけですから、よく検証し、災害からの貴重な教訓も生かしながら、防災施策を考えたいと思います。災害時の町民自身の備え、心がけ、注意などもしっかり共通理解できればと思っています。
現在進めている地域の「安全・安心見守りネットワーク」づくりも、いよいよ全町的に拡げていかなければなりません。消防団、自主防災組織、ボランティア、各企業、行政機関との連携を深めながら、総合的に安全策を見直していきます。
それにしても枝の先に膨らんだ命の芽生えに大自然の変わらぬ営みを感じ勇気づけられるこの頃です。春はもうすぐです。
2012年広報のぎ3月号掲載