今年も残すところ2ヶ月ばかりとなってまいりました。色とりどりの落葉樹は最後の美しさを演出して山に庭先に錦の模様を見せています。多くの木々も実を結ばせて私達の気持ちをわくわくとさせてくれます。すべては自然の摂理のままに季節は確実に進んで行きます。
しかしまた、今年を振り返ると異常気象が多く観測され、これからの備えについても、今のままでいいのかを再考する必要も考えなければと思います。県内でも竜巻被害に見舞われ、多くの住宅が破壊されました。さらに最近の御嶽山噴火も数多く犠牲者を出しましたが、予測の点で困難な事をしみじみと感じました。
町内でも本年2月の大雪により被災された方々につきましては、想定外の雪量でびっくりなさったことと思います。特にまだ復興の道半ばである農家の方々につきましては心よりお見舞い申しあげます。それに追い打ちをかけるように長雨による麦の穂発芽の被害があり、想定外の事ばかりが続きました。町としても緊急策を講じて支援及び応援をしているところです。
野木町は今まで災害の少ない町として安全安心であることを実感してきました。しかしこれからはあらゆる可能性を想定していかなければならないと思っています。
行政は、町民の皆様の安全確保のために先頭に立って更なる政策立案をしていかなければなりません。
地震、水害、竜巻などへの備えを防災計画だけではなく、もっと実地訓練に基づく備えで盤石にしていきたいと思います。想定外にも対応出来る柔らかな発想を持ち、より迅速に出動出来るように総力を挙げることが大切です。
臨機応変迅速に対応出来る体制作りをして、想定外の事象が起こっても被害を最小限に食い止めるように心掛けていきます。
要は、想定外!と捉えないで、それも想定内として進むことでしょうか。
2014年広報のぎ11月号掲載