今年もいよいよ年の瀬を迎えることとなりました。皆様にとりまして、平成26年は、それぞれどんな記念すべき年となりましたでしょうか?
野木町にとりましては去る11月16日に全町民あげての「キラリと光る読書のまち宣言」をした年として記憶されることとなると思います。読書の町なんて言わなくても「自然に生活の中にしみ込んでいるのに」という方も多くいらっしゃると思います。しかし大人から子供まで、同じ気持ちで本に向かい、本の世界に浸れる事は、共通の心の豊かさを持つ事になると思います。幼い時に出会ったキンダーブックの絵柄の記憶はいつまでも胸に残っています。また、母親となった娘に”ぐりとぐら”の本が懐かしいといって、あるかどうか尋ねられた時、なぜか嬉しく、やっぱり幼児期に出会った本は忘れられないものだと感慨深いものがありました。
野木町では幼児に絵本を一冊プレゼントしています。このボランティアによるブックスタートは、すっかり定番となりました。さらに今年からブックプラスワンを始めました。これは小学校1年生全員に本のプレゼントをするものです。10冊の見本のなかから読みたい1冊を選んでもらうようにしました。本好きになるきっかけになればと思っています。また本を主体にゲーム感覚で行う”ビブリオバトル”を町民有志により初めて開催の運びとなり、心強い限りです。先日各ご家庭に「読書ノート」をお配りしましたが、是非50冊の記録を達成し次のステップへ飛躍して頂ければと思います。このように「読書の町」宣言をするのに相応しい要素は沢山ある野木町ですが、これから皆様と共に時間をかけて本物の読書の町にしていきたいと思います。
年末にあたり、本年2月の大雪被害や6月の長雨被害で被災された方々には、心よりお見舞申し上げます。一日も早い復興をお祈り致しております。今後も町として支援をしてまいります。
皆様にとり来年は更に良い年となりますようにお祈り致します。どうぞ静かな年の暮れでありますように。
2014年広報のぎ12月号掲載