今年は台風の本土上陸が多いと感じます。また気候不順が続き、秋の長雨を文字通り示すような日々も長く続きました。異常気象がよく言われておりますが、洪水、突風、竜巻、地震等いつ何時、わが町も災害に見舞われるかわかりません。「災害は忘れたころにやってくる」と、昔から言われていますが、私たちは、いつでもその心構えをしていなければならないと思います。
さて昨年の9月9、10日の関東・東北豪雨の時には、野木町でも被害を受けました。住宅の床上浸水10件、床下浸水2百数十件で、災害が比較的少ない野木町としては甚大な被害でした。これにつきましては、現在思川の堤防強化策や左岸側築堤を国に強く要望しています。
また、すぐにできる事を、ということで逆川排水機場への除塵網設置や排水ポンプのオーバーホールを順次行っています。さらに長期的な排水処理基本構想を策定中でもあります。
このように、町は災害に向けてできるだけの備えをしていきますが、なんといっても一番大切なのは、住民がお互いに助け合う速やかな連絡広報体制づくりだと思います。「自分たちの安全は自分たちで守ろう」という意識を持つことが大切であり、実践できればとも思っております。災害時には、避難所にいち早く逃げることが大切で、来年1月29日には全町あげて避難訓練を行います。ぜひ多くの町民のご参加をお願いいたします。皆様とともに力を合わせて安全安心なまちづくりを促進してまいりたいと思います。
2016年広報のぎ11月号掲載