本物に出会うことの大切さをしみじみ実感するこの頃です。私は町長以前は、絵を描いたりして、気ままでゆったりとした生活を送っていました。特に風景画などを描くときには、現場で実際に変化を感じ取ることが何といっても大切でした。また、京都や奈良などで本物の歴史的遺産をこの目で見ることも財産となっています。写真で感じたものとは違って、思わぬ新発見が幾度もあり、本物の感動は素晴らしい思い出となっています。本物と出会えた喜びが体中に溢れ出てくるのを今でも忘れることはできません。
わが町のレンガ窯にも訪れる人を感動させる本物の魅力があります。写真ではなく実際に訪れていただくと、どっしりとした重みとともに、味わい深いレンガのひとつひとつが感動を呼び起こします。多くの人に明治の産業遺産としての野木町レンガ窯をその目でご見学いただきたいと思います。とても不思議な形のレンガ工場です。本物に出会い、何かを感じていただくためにも私はこれからも大いに宣伝していきたいと思います。
先日、野木町にご縁があるリオ・オリンピックメダリストの山室光史選手、海老沼匡選手、高藤直寿選手が本町を訪問し、報告して下さいました。直接お会いすると、その強力なオーラを感じ、感動をいただきました。その偉大な功績を心より祝福するとともに、これからも野木町は応援していきたいと思います。
本物との出会い―それは栃木県の観光キャッチコピーです。ぜひ栃木県ともども、本物の感動体験が出来る魅力溢れる野木町を目指したいと思っています。
2016年広報のぎ12月号掲載