9月の声を聞くと、心なしか暑さも少し内輪になり、吹く風にも秋の気配を感じる季節となります。
さて、近年では年を経るごとに、私が子どもの頃には聞いたこともないほど高い数値の気温や、降雨量が示されて、本当に驚いてばかりいます。これも皆、地球温暖化のなせる結果なのでしょうか。
「ストップ・ザ・温暖化」策が講じられればいいのですが、とりあえずこの問題を皆で共有することが大切なことと思います。
特に先の8月中の暑さは、一部で体温を超える気温が記録されて、猛暑、酷暑を通り越し"スーパー猛暑"などの言葉も聞かれました。各ご家庭も今年の暑さを乗り切るのに大変だったことと推察申し上げます。
また、先月の大型台風5号は、それぞれの通過地域において、一日の降雨量が例年の一か月分をはるかに超すような降り方で、これにも驚かされました。野木町にとっては、幸い進路がずれたため、被害もありませんでした。「もうすぐ温帯低気圧に変化するだろうから」などと高をくくっていることが多いのですが、これからはそうも言ってはいられないかもしれません。現在も被災地の皆様は途方に暮れておられると思います。心よりお見舞い申し上げます。
ところで、かつてわが町もカスリーン台風の時には、甚大な被害が出ました。今年はそれから70年後ということで、国土交通省でも忘れないための記念行事を積極的に展開しています。皆様も大いに行事に参加されて、先の体験に学んで災害に備えていただければと思います。町としましても、思川を管轄する利根川上流河川事務所とよく連携をとって、皆様への迅速な情報提供に努めてまいります。
今後は今までの常識的な気象のとらえ方では及びもつかないことがたくさんあるのかもしれません。即ち、これからは想定外のことが起きると想定して、防災減災対策を心掛けてまいりたいと思います。
2017年広報のぎ9月号掲載