6月に入り、山並みも深い緑に包まれて紫陽花が似合う季節となりました。我が家の庭のジューンベリーも赤くかわいい実をたくさん実らせてくれる楽しみな頃となりました。でも毎年鳥たちが数日のうちに全部食べてしまうので「ジャムか果実酒に」と思っている私には残念な年が続いています。
しかし、夫などは「鳥たちに喜んでもらったと考えれば」と言うので、全然違う考えに立つと、一つの現象も、ネガティブがポジティブに変化してしまうのだと知らされます。物事はなるべくハッピーに、ポジティブに捉える方がいいのかな、と思いました。
そんなわけで6月の梅雨空には、雨で滅入ってしまいがちですが、静かに自分を見返すいいチャンスと考えることも出来ます。雨が降らないと梅の実も膨らまず、梅にとっては大切な恵みの雨なので「梅雨」というのだと聞きました。梅のふくよかさにも雨がかかわっているのだとしたら、梅雨は作物にとって、なくてはならない恵みであると理解した次第です。一面からだけ、しかも自分の立場からだけ、の見方は反省しなければと思いました。ささいな日常の中でも、多様な考えに耳を傾けていくことが大切ですね。
さて、新型コロナウイルス感染症対策につきましては、多様なご意見はあっても、心ひとつに協力し合って、ワクチン接種を貫徹していきたいと思っています。町内医師団の先生方にも最大限のご協力をいただいており、感謝、御礼申し上げます。梅雨空を跳ね返すような馬力と推進力で町も全力でコロナを跳ね返していきたいです。
2021年広報のぎ6月号掲載