生まれたばかりの子どもの目に写る世界はすべてが新鮮で真新しく興味深いものでしょう。そしてお母さんの腕に抱かれて眠る幸せは何といってもかけがえのないものです。私たちは意識するとしないとに関わらず幼いときのいろいろな体験を積み重ねながら現在を生きているのだと思います。そして少しでも心豊かに育っていけるように大人たちは常に子供たちの環境を整えていかなければなりません。少子高齢化が進む現在、そのことに特に注意して細心の注意を払いながら進んでいかなければ…と肝に銘じています。
我が町では4ヶ月、8ヶ月乳幼児健康診査の時に“ブックスタート”の項目を入れています。これは町内すべての子供達に、絵本を使って親子のあたたかい時間を届たいという図書館ボランティアの熱意があって実現したことだそうです。ほかにわらべ歌や絵本の展示を行い、工夫を凝らして親子のふれあいをサポートして下さっています。行政と町民ボランティアがとてもうまく協働できている例であると思います。赤ちゃんは実際には絵本の内容はわからないにしてもボランティアの方達の暖かいぬくもりを肌で感じているに違いありません。“三つ子の魂百まで”子供達に幸せ体験をたくさん提供していきたいと思います。
2010年広報のぎ6月号掲載