野渡の鎮守、熊野神社の祭礼で披露される「ささら獅子舞」の練習を見学する機会がありました。小学生が大人の笛に合わせて、汗だくで習っていました。「もっと足を上げて」「元気よく」と声をかけられながら、頑張っていました。その熱心な姿に感動し、本番にも足を運んでみました。少女の「金棒引き」、少年の「棒つかい」・「獅子舞」などに感動しました。地域の皆さんの熱意により支えられ、伝承されている姿を目の当たりにすることができたのです。
目に見えないものも、見えるものも、次世代に引き継いでいくには、大変な努力が必要であると思いますが、皆さんの並々ならぬ熱意には頭が下がる思いでした。「笛の音が聞こえてくると、もうじっとしていられない」と話す方からは、身体の芯まで「ささら」がしみこんでいるようだと感じられました。町の誇りとして残していきたいものですね。これも、「小さくともキラリと光る町」にふさわしい、キラリ項目だと思いました。
2009年広報のぎ6月号掲載