3月は卒業、卒園、年度末、と何かと節目を迎える時期です。変わり目に向かう最後の月で、冬から春へと季節も変わる時でもあります。3月までの自分に卒業して、4月からの自分へ期待を膨らませるいい機会ですね。新しい自分に切り変える「節目」の時です。変わっていく自分に期待したいです。春に一斉に自然が目覚め変化していくように、この節目の時が、よりよい自分に変わっていくきっかけとなりますように。
また一方、普遍的で変わるべきでないこともいっぱいあります。変わらずにあって美しいもの、守るべきものもたくさんあります。いつまでも変化しない本質的なものも忘れないでいたいと思います。
昔から不易と流行、変わらないものと変わっていくもの、そのどちらも大切で、バランスよく調和させることも難しいですが、やりがいはあると思います。新しい変化に対応する自分と変わらない自分と、その両方の調和をとって新年度に向かいたいと思います。変化していく自然と、変わらない自然の姿の織り成す彩は素晴らしく、私たちに感動を与えてくれます。
今年は町制60周年の記念すべき年です。改めて、先人からの変わらない野木町と新しく時代に沿った野木町とが、バランスよく進んでいくように心がけてまいりたいと思います。昔から不易流行(変化しない本質的なものを忘れない中にも新しい変化を取り入れること)については永遠の命題です。しっかり見定めたいと思います。
2023年広報のぎ3月号掲載