去る7月10日、18時50分頃発生した突風により被災された町民の皆様には心よりお見舞い申し上げます。宇都宮地方気象台の現地調査の結果、この突風は「ダウンバーストと推定される」、との判断が下されました。ダウンバーストとは活発な積乱雲から吹き降ろす強い気流が地面にたたきつけられて起きる突風のことで、今回は風速50メートル位の強い衝撃であったと考えらています。災害の少ない我が町でしたが、はじめて野木町が大方の被災地となりました。これも気候変動の影響でしょうか?
町民の皆様も当日の突風、大雨そして大粒の降雹にはびっくりされたことと思います。深夜に向かって920戸が最長24時間の停電となり、どんなに不安な夜となったことでしょう。住家の屋根の破損等で風雨が吹き込み、濡れてしまった家財を前に、途方に暮れながらも、後片付け、ごみの処理、修繕等に向けて素早く力を尽くされている皆様のお姿には心より敬意を表す次第です。罹災証明の発行やご相談等ございましたら町の方にご連絡ください。
当日は、電柱の倒壊や約70本の倒木等により通行に支障があった箇所が複数あり、小山市消防署、小山警察署、野木町消防団、野木町建設業協同組合、町職員が一致協力して災害対応に力を尽くしました。
今回の災害はダウンバーストという突然で、しかも全町ではなく部分的に発生した特異な災害でした。これからこそ、本格的な台風シーズンとなりますので、どうぞ備え等、怠りなくお願いいたします。
災害は、忘れないうちに、またやってくるかもしれませんので、共に気を付けて備えてまいりましょう!
2023年広報のぎ9月号掲載