春の兆しが、心なしかいつもより際立って感じられるこの頃です。田植えの準備も早いところではそろそろでしょうか。農地に対して、昔のように先祖代々引き継ぎの意識は薄れてきているとしても、やはり「何とか守らなければ」という言葉を度々伺います。やはりご両親の思い入れが強く引き継がれているのでしょう。
そんなわけで私たちは、先祖より引き継いだDNAを含めて、身体髪膚これ父母より受け継いで存在することを、しみじみ強く感じ入るこの頃です。
両親の愛の証でこの世に生を受け、慈しみ育てていただいた恩をしみじみと感じ、心よりの感謝を伝えようにも親はもうこの世にはおりません。孝行したいと思っても、すでに両親ともにこの世には存在せず、何も十分にできなかった愚かな自分を責めても責めきれません。自分も年輪を重ねたときになって、初めて気がつき、ほっと一息の時に「すみませんでした」と写真に向かって手を合わせ、一人お詫びしています。両親ともに「いいんだよ」と笑っている姿が浮かんだりしています。なんと自分勝手な私でしょう。
その代わりといっては何ですが、できるだけ感謝を込めて、どなたかのお役に立てる人間になれればと思っています。これからだって少しでもどなたかのお役に立つことを心がければ、天国の両親も笑って許してくれるのではないかと、それこそ勝手に思っています。そういえば、我が子につきましては、元気で働いていてくれればそれだけで十分、時々連絡があると、こちらも元気をもらっています。
2026年広報のぎ3月号掲載