ちょうちんもみが終わると、この地にも本格的な冬が訪れます
野木神社で毎年12月3日に行なわれるこの祭りは、奇祭といわれる御帰社祭です。
鎌倉時代に源頼朝から神田と神馬が献上されたときに、御出社祭や御帰社祭が始まりました。
12月3日の御帰社祭は、神領寒川郡の迫間田(はさまだ)、寒川(さんがわ)、中里、鏡、小袋、井岡、網戸(あじと)、下河原田(しもかわらだ)の七郷を巡り歩く祭りで、俗に「提灯もみ」とか「七郷まわり」と呼ばれています。
今ではその規模も小さくなり、野木神社周辺と野渡地区に限られています。
この祭りは奇祭にふさわしく、地元の子どもや若者たちが、竹ざおの先につけた火のついた提灯を、掛け声を掛けあいながらぶつけあいます。
古くは、各郷の裸男が精進潔斎し、手に提灯を持ってぶつかりあい神霊を迎えたり送ったりしたといわれる伝統の祭りです。