カーボンニュートラルとは
二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を森林などによる二酸化炭素の吸収で差し引いて実質ゼロにすることを意味しています。
(二酸化炭素の排出量 - 森林などの二酸化炭素吸収量 = 0)
日本では令和2年10月に、「2050年温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにする、脱炭素社会(カーボンニュートラル)の実現」を目指すことを表明しました。
カーボンニュートラルに取り組む理由
産業革命以後、急速な社会構造の工業化により、石油や石炭などと言った化石燃料を使い続けた結果、世界の平均気温は2020年時点で工業化以前と比べて1.1℃上昇しています。
このままの状況が続くと、21世紀末(2081年~2100年)の世界の平均気温は、3.3℃から5.7℃上昇と更なる気温上昇が予想されています。
この気温上昇による気候変動の影響は、生態系の喪失だけでなく、自然災害、食料や住環境の変化といった人間社会への深刻な影響が想定されています。
気候変動に多大な影響を与えている温室効果ガスの排出は、日々の経済活動や日常生活に伴い排出されています。
私たち一人ひとりの衣食住や移動といったライフスタイルに伴い発生する温室効果ガスは、日本における国全体の排出量の約6割を占めるという分析もあり、自治体や事業者だけの問題ではありません。
これから未来の世代にわたり、安心して暮らしていける持続可能な経済社会をつくるため、今からカーボンニュートラル・脱炭素社会の実現に向けて取り組む必要があります。
カーボンニュートラルに向けて一人一人ができること
私たち自治体や事業者、そして住民の皆様がどのような行動を取ると、どのくらい温室効果ガス削減に貢献できるのか、栃木県でガイドブックを作成しておりますのでご参照いただき、住民の皆様一人ひとりが取組可能なところから、実践していきましょう。