この7月に、渡良瀬遊水地がラムサール条約登録湿地になり、注目されるようになりました。埼玉、栃木、茨城、群馬の4県にまたがる遊水地が国際的に貴重な湿地として認められたことは、隣接する私達野木町民にとりましても嬉しいニュースです。
本来治水が目的で出来た広大な遊水地ですから、この際治水機能の充実も含めて遊水地の自然環境保全をどう進めるか、周辺自治体4市2町と歩調をあわせながら真剣に考えていこうと思います。
幸い煉瓦窯も修理中でもあり、完成の暁には遊水地に臨むふれあい空間として共に活用できればと思っています。湿地に生息する多様な生物を観察したり、サイクリングやウォーキングを楽しんだり、のんびりと360度パノラマを眺めていたりと、遊水地はそれぞれの年代、人びとにより工夫次第でいくつも発展的に利用することができると思います。野木町としましては、野木駅からのアクセスを考えていきたいですし、煉瓦窯、水辺の楽校等は町民のボランティアの皆様と ともに知恵を出し合って整備していけたらと思っています。野木未来プランの中でも「自然との共生」がうたわれています。適切な利活用を検討していきたいと思います。何しろ手つかずの自然が残っている遊水地は重要だと思いますので、自然を守り、自然との上手な共生の仕方を研究していきます。
渡良瀬遊水地は野木にとりまして、素晴らしい自然資源ですので大切にしていきたいと思います。
2012年広報のぎ10月号掲載