今年も残り少なくなってきました。夏は猛暑日が続き、早くから大きな台風が何度も来て大変でしたが、冬はこれから寒さが厳しくなるのかどうか、どちらでしょうね。よく異常気象などと言われますが、平成最後から次の元号の始まりまでは、「どうぞ平穏な気候で過ぎゆきますように」と祈るばかりです。
さて、野木町は小山、栃木、古河市等と大きな自治体に囲まれた小さな町ですが、明治22年に周辺10か村が合併して以来、村から町とはなりましたが、一度も合併したことがない町です。
そのことで、今年は同じく一度も合併していない千葉県の酒々井町よりオファーがあり、ぜひ文化交流をしていきたい旨のお話をいただきました。7月のひまわりフェスティバルの時には、町長さん以下何人かで来てくださいました。というのも初代古河公方となる足利成氏が1471年に上杉勢の総攻撃を受けた時に、千葉県の千葉孝胤(のりたね)の居城である佐倉(現在の千葉県酒々井町)に一時退避し助けられたこと。またその後勢力を整えて古河に戻れたこと。さらに成氏の墓は野渡の満福寺にあること等、何かと縁があることがわかったからです。
明治の市町村制施行以来、一度も合併していない「町」を調べていくうちに、更に共通する所がある事がわかったそうです。これから始まる互いの友好関係を大切にしていければと思います。人と人のつながりと同じように、不思議な糸で結ばれるご縁を感じました。千葉県と栃木県で遠く離れてはおりますが、お互いに交流が深まればと思っております。独立性を保ち、独自の道を歩んでいる町同士で、分かり合えることはいっぱいあることと思います。
2018年広報のぎ11月号掲載