野木町は「水と緑と人の和で、うるおいのあるまち」を町の将来像にすえて進んでいます。水と緑の「水」は思川や田んぼ、遊水地などの豊かな水であり、「緑」は平地林や田畑、街路、公園等の緑地のことを指していると思います。
何といっても町内には、まだまだ多くの自然が残っています。特に渡良瀬遊水地の一部も町の管轄域内ですので、それも大切にしていきたいと思います。
将来に向けて守るべき「水」は?というと、今年は思川の水は渇水気味でした。その後、時々降った雨によりまして、何とか水量も保っております。これから突然発生するゲリラ豪雨などがないように祈るばかりです。
今年も、いよいよ夏本番を迎え、緑も一層深くなってきました。この自然が多く残る野木町の風景は、私の心を常に無意識のうちに癒してくれています。自然は心のオアシスであり、また元気の源でもあります。
さて野木神社の杜には、今年もフクロウが営巣し、2羽のひな鳥が巣立っていきました。真っ白な真綿のようなフワフワひな鳥には、多くの人が癒されたことでしょう。最近では「福を呼ぶ鳥」として、神社ともどもすっかり有名になりました。さぞかしカメラマン達も大満足だったことでしょう。
また不思議なことに、今年は駅周辺の住宅地近辺でも、ウグイスの美しい鳴き声が聞こえました。なぜかそのたびに、幸せな気分になりました。まるで箱根か日光で、のんびり過ごしているような気分でした。緑が多く残る野木町だからこその出来事でしょう。実にうれしい体験でした。
自然豊かな中で暮らせることは、幸福であると思います。何といっても心を癒してくれますし、安らかな気分にしてくれます。これからも自然には敬意をもってあたり、大切にしながら、みんなで上手に残していければと思います。
2019年広報のぎ月7号掲載