野木町の人口は、残念ながら少しずつ漸減しています。「子育てしやすく住みやすい町」に向かって、町では多くの子育て支援策や高齢化対策、安全安心策を進めています。しかし、人口増にすぐに結びつくわけでもなく、苦慮しています。長期的な展望を持って当たらなければと心しているところです。
東京まで60キロ圏内で災害も少なく、温暖な気候や平坦な地形は暮らしやすさに一役買っていると思います。町民気質は一言で言えば「穏やか」「素直」であると思います。これは町内の小中学生に特に言えると思いますし、ぜひ引き継いでいって頂きたいと思います。
日常生活を送るには大変過ごしやすい町です。町内には買い物に便利なスーパー、コンビニが十二分にあり、暮らしやすさの要因にもなっています。病院、老人保健、リハビリ施設なども複数揃っています。又JR宇都宮線に乗って東京から来ますと、利根川を渡って最初に緑豊かな平地林が見えて来るのも野木町です。自然豊かな田園風景が駅周辺の住宅地近くに美しく広がっています。今はやりのコンパクトシティそのもの、と言えると思います。また都市計画税を払わなくて良いのは野木町だけです!
こんなに住みやすく、子育て支援や高齢化対策に力を入れているのになかなか人口が増えないのはなぜでしょうか?それは昨年度の例で言えば高齢死亡者数約270名がどうしても出生者数約180名を上まっているからだと考えられます。流入と転出人口はだいたい同じぐらいになっています。特に気になります事は野木町から小山市に転出する人が多く、逆に古河市については転入者の方が多くなっています。原因は色々考えられると思いますが、じっくりと分析したいと思います。また人口は増えませんが世帯数は増えていますので、この点も研究したいと思います。
人口減は全国的な問題です。多くの人に野木町の良いところを知っていただき、人口増につながればと思います。
2015年広報のぎ9月号掲載