夏の暑さは年を追ってうなぎのぼりになり、今年などは7月の声を聞くと、早々に気温は30度を軽く超えてしまいました。皆様はさぞかしこの暑い夏を乗り切るのに大変な思いをされていることと思います。そのうえ、7月中旬、九州北部で線状降水帯が発生し、狭い範囲で短時間に500ミリを超える豪雨となり、多くの犠牲者とともに甚大な被害が発生してしまいました。
今も安否不明者捜索や多大な事後処理に苦しんでおられる被災現地の皆様に対しましては、この場を借りまして、心からのお見舞いと、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
野木町でも7月12日、13日に「大雨洪水警報」等が発令されましたが、幸い被害もなく、思川の水位も上がらず数時間のうちに道路冠水箇所もなくなりました。この時は担当職員の迅速な対応で済みましたが、これからの本格的な台風シーズンに向けて、しっかりと準備を怠らないように心がけていきましょう。
避難時持ち出し品の点検や避難所、避難経路の確認も大切な備えだと思います。この点に関しましては、昨年末に各戸配布しました「災害時避難ガイドブック」や「洪水・道路冠水ハザードマップ」等をもう一度よく見返していただければと思います。そして「自分の命は自分で守る」という強い意志をもって、ぜひともご協力のほどをお願いいたします。
町の防災行政無線も未設置のところもありまして不完全です。広報車などもなかなか聞き取りにくいところもあります。区長さんをはじめ消防団等、地域単位の皆様にしっかりと速やかに情報が伝わりますように最善を尽くしてまいります。
しかし何といってもご近所同士が力を合わせ、助け合って避難することが大切です。野木町の大きさ、人口規模だからできること、それは全員で協力し、支えあえることだと思います。1月の全町避難訓練で確認できたところですので、さらに意識を高めていきたいと思います。
なお、8月31日まで、九州北部豪雨被災地への義援金を受け付けておりますので、よろしくご協力のほどをお願い申し上げます。
2017年広報のぎ8月号掲載